こんにちは、一般社団法人U&I(ユーアンドアイ)です。
私たちは、相続や遺言、老後の暮らしに関するお悩みを幅広くサポートしております。
当法人のブログでは、制度や手続きの話題が中心になることが多いのですが、今回はやや趣向を変えて、当法人スタッフが最近視聴した映画の感想をこちらのブログにてお届けいたします。
先日、『落下の王国 4Kデジタルリマスター版』という映画を鑑賞いたしました。
本作は2006年にトロント国際映画祭で初上映された後、シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀賞を受賞し高い評価を得ました。
日本でも2009年にBlu-rayやDVDなどの媒体で発売されましたが、その後長らく上映はされずBlu-rayやDVDも廃盤となったことから幻の作品となりました。
ところが、2025年11月から4Kデジタルリマスター版が日本全国で劇場公開され、公開から24日間で2億円を超える興行収入を記録しました。
本作を語るうえで特徴的なのは、3ヶ所の世界遺産、24ヶ国以上のロケーションで撮影された本物の映像美です。映画ポスターも印象的で、透き通るような水面、遠くまで連なっている絶景の山々、息を呑むほど美しい青空が映し出されています。
映画は1915年、ロサンゼルスの病院からスタートします。腕の骨折により病院に入院していた少女アレクサンドリアは、半身不随の無声映画スタントマンであるロイと出会います。
ロイが持ち前の空想をアレクサンドリアの名前から、アレクサンダー大王を連想し、その物語を少女に語って聞かせます。すると、場面は突如として古代遺跡や砂漠に佇むアレクサンダー大王の視点に切り替わります。
アレクサンダー大王の話を聞かされたアレクサンドリアは、ロイの物語に夢中になります。
ロイは即興で語った空想の物語にアレクサンドリアが食いついたことを悟り、彼女を自身のある目的のために利用するため、6人の勇者が登場する新しい物語を語って聞かせるのでした。
ここまでが大まかなあらすじとなります。
ロイが病室で語る物語は、世界各国の絶景スポットで撮影されており、映画全編を通して圧巻の映像美で彼の物語が表現されていきます。また、物語に出てくる登場人物の衣装は世界的デザイナーである石岡瑛子氏による監修を受けており、その色とりどりの衣装の美しさに思わず見惚れてしまいます。アフリカの狩猟民族風、中・近世のヨーロッパ風、東アジアの伝統民族風であったりと様々なバリエーションに富んだ衣装が観客の注目を惹きつけます。
また、ただ映像が美しいだけでなく、そのストーリーにも引き込まれる作風になっております。というのも、話し手であるロイが聞き手のアレクサンドリアに架空の物語を語りながら、映画は進行していくのですが、その物語の展開はアレクサンドリアによる修正や現実の病院の反映を受け、突飛な方向や優しい作風、シリアスな場面へと軌道修正していきます。その変わりようも本作の魅力の一つだと感じた次第でした。
『落下の王国』というタイトルの通り、随所に挟まれる落下の映像が言葉に出来ないほど美しく感じました。今回の4Kリマスター版では惜しくも削除されたのですが、日本公開当初のキャッチコピーは「汝、落下を畏れるなかれ この美しき世界を仰ぎ見よ」でした。
このキャッチコピーが全てだと言っていいほど、「落下」していく映像が深く深く心に刻まれました。
邦題のタイトルも秀逸のように思われます。原題は『The Fall』なのですが、これをただ直訳するのではなく『落下の王国』と訳したセンスに脱帽いたしました。
目がくらむほどの青空が網膜に焼き付く『落下の王国 4Kデジタルリマスター版』
皆さまも映画館へ足を運び、世界各国の冴えわたる美しい青空をスクリーンでご覧になり、新年にふさわしい清涼感に包まれてみてはいかがでしょうか。